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HOME > イベントのご紹介 > 自主事業 > 2022年度 > 世界演劇講座 ⅩⅦ ーアングラから世界演劇を考えるー



世界演劇講座 ⅩⅦ
ーアングラから世界演劇を考えるー


終了いたしました



【チラシおもて 拡大】【チラシうら 拡大】

【開催日時】

 2022年
 7月25日(月)、8月22日(月)、9月12日(月)
 10月10日(月祝)、12月19日(月) 
 《全5回》
 各回19:00~20:45


【会場】3階大会議室


【講師】
 西堂 行人(にしどう こうじん)
 笠井 友仁(かさい とものり)

 👉講師プロフィールはこちら



受講料 

全5回通し5,000円、各回1,500円
※定員各回25名(先着順)


新型コロナウィルス感染症対策について

●講座当日はマスクをご着用ください。
●講座当日に検温を実施し、37.5度以上の発熱および咳など体調不良が認められる方は入場をお断りします。
●受講者および関係者に新型コロナウイルス感染者が確認された場合の追跡連絡のため、受講前に、氏名および電話番号を記入いただきます。


お申し込み方法

東リ いたみホール
●2階事務所窓口
●電話予約(TEL.072-778-8788)
〈受付時間9:00~21:30〉
〈火曜休館。火曜祝休日の場合は翌平日休館〉

世界演劇講座事務局
 miho.takayasu@gmail.com(高安)




講座内容


今回も再び<アングラ>をとりあげる。
1960年代後半に起こった「アングラ演劇」は、近代演劇に終止符を打ち、現代演劇の始まりを告知したと言われる。それは世界中でほぼ同時に起こった<演劇革命>の一貫でもあった。アングラ演劇の波及力は甚大で、その影響力は現在にも及んでいる。まずこのことを確認しておこう。
だが別の見方もある。1960年代から70年代にかけての世界的な演劇革命を日本の時代性の刻印を帯びた一過性の運動にしてしまったのではないか、ということだ。アングラの出現により断絶された演劇史は、アングラの衰退によってその影響を逃れ、新しい独自の演劇史を開始したとする歴史観である。これは歴史を線的に捉え、新劇―アングラー小劇場と発展的な流れを前提とする。だが、新劇はいまなお残存しているし、演劇界の大きな勢力であることは確かである。アングラの巨匠たちも、鬼籍に入った者も多いが、後続世代に引き継がれ、むしろ分厚い層を形成していることも、また疑いない。
すでにアングラ発祥から半世紀以上も経った今、改めて演劇史におけるアングラの立ち位置を正しく捉え、解釈する段階に入ったと言えるだろう。
今回は、アングラを単独で捉えるのではなく、「世界演劇」という枠組みを設定することで、60年代の文化現象であるとともに、「来たるべき演劇」への作業仮説を提示してみたい。すでに、「言語と肉体」や「都市と文化」といった面からアングラの原点を取り上げてきた。映画、音楽、美術といった同時代の創造と演劇は無縁でなかったし、演劇の外部と考えられる学生運動や政治状況との絡みも当然視野に入ってくる。とくに、新左翼の抬頭とアングラ演劇は密接な関係にあり、政治の後退はそのまま演劇の消長と重なった。世界史的な転換が企図された60年代に誕生したアングラ演劇は、苛烈な状況は沈潜したが、消滅したわけではない。それはもっと大きな構想と運動の広がりが、アングラ演劇の問題系に内在していたからではないか。だとすれば、今一度「近代」という思想そのものの再考を促すだろう。その意味でも、アングラ演劇を歴史的に「解釈」する意義があると考えられよう。


【第1回】7月25日(月) アングラは未成の演劇である
無名の若者たちは、<素人>であるがゆえに試行錯誤と絶え間ない実験を繰り広げ、自前の表現の獲得をめざした。成功より失敗の方が多かったが、結果として既成の枠組みでは捉えきれない多様性をもたらした。その行為自体が「アングラ」と名付けられた。


【第2回】8月22日(月) 運動を止めた時、制度に回収される
新劇とは別の方向をめざしたアングラ演劇は、過激な実験を止めると、再び新劇に回収される面もなくはなかった。その背景には、表現の永久革命はどこまで可能かが問われたからだ。近代を否定し、解体-構築はどこまで達成できたのか。


【第3回】9月12日(月) アングラを継承と進化とは?
解体のみでは持続できない。持続可能にするには、理論が必要だ。その理論は、やがて後続世代に継承されるだろう。同時に、新しい社会をどうつくるのか、その時芸術はどういう役割を持つものなのか、その射程が求められる。


【第4回】10月10日(月祝) 世界演劇という思考
日本から発信された舞台は果たして世界に通じるのか。ローカリティこそがグローバリティだとする20世紀終盤の考え方は、現代演劇の基礎につながる。が、それは「普遍性」という近代の概念で括れるか。単独性という視座を提唱する。


【第5回】12月19日(月) アングラは「来るべき演劇」の予兆か
テクノロジーが極限にまで到達した21世紀になって、演劇は脱ドラマ的になり、劇形式にも大きな影響を及ぼした。これまで基本だった身体表現や上演形態、観客との共同性はどこに向かうのか。アングラに端を発する演劇革命のビジョンが問われてくる。


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プロフィール




西堂行人(にしどう・こうじん)

演劇評論家。1970年代末からアングラ・小劇場運動に随伴しながら批評活動を開始。80年代後半から海外の演劇祭などを視察し、独自の世界演劇論を構想。90年代より、ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーのプロジェクトと韓国演劇との交流に力を注ぐ。主な著書に『演劇思想の冒険』『ハイナー・ミュラーと世界演劇』『韓国演劇への旅』『現代演劇の条件』『劇的クロニクル』『[証言]日本のアングラ』『唐十郎特別講義』(編著)『蜷川幸雄×松本雄吉』。近著に『日本演劇思想史講義』。2017年より明治学院大学文学部芸術学科演劇身体表現コース教授。



笠井 友仁(かさい・とものり)

演出家。1979年大阪府八尾市生まれ、宮城県仙台市出身。2001年に近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻を卒業。その後、エイチエムピー・シアターカンパニーを結成し、08年3月まで代表を務め、現在まで全作品の演出を担当している。14年6月から20年6月までNPO法人大阪現代舞台芸術協会の理事長を務めた。主な演出作品にアイホール現代演劇レトロスペクティヴ『阿部定の犬』、メイシアタープロデュース公演 SHOW劇場『少年王國記』など。05年に若手演出家コンクール優秀賞、14年に文化庁芸術祭演劇部門新人賞、20年に大阪市咲くやこの花賞受賞。





■主催:公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団



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