「演劇ワークショップwith天野天街メソッド」を開催しました!
2025.05.21
みなさん、こんにちは。アイホールです。
アイホールでは、8月2日(土)・3日(日)に、地域公共劇場連携事業「りすん 2025 edition」を開催します。その関連企画として、「演劇ワークショップwith天野天街メソッド」を実施しました。今回は、そのワークショップの様子をご紹介します!
2024年に亡くなった、劇作家・演出家の天野天街さん。言葉あそびや繰り返しを多用し、唯一無二の劇世界を作り上げてきました。そんな天野ワールドの創作過程を、総勢26名の方に体験していただきました。
講師は、「りすん 2025 edition」で演出を務める、小熊ヒデジさん。アシスタントは、出演者の宮璃アリさんです。
ワークショップの前半は、小熊ヒデジさんによる「初心者の為の演劇ワークショップ」です。
まずは、ウォーミングアップから。ゲームで体を動かしていきます。
「アイホールで芝居を観たことがある人」「天野天街の作品を観たことがある人」など、出されたお題に当てはまる人は、真ん中に集まり、呼吸を合わせて「オー!」と掛け声を出します。
▼天野さんの作品をご覧になったことがない方は、少年王者舘のYouTubeで観ることができます!
https://www.youtube.com/@oujakan
真ん中の人はお殿様。お殿様を守る2人はお城です。
敵の「殿を討て!」「城を攻めよ!」「合戦だ!」の掛け声に合わせて、それぞれ動き回ります。
続いて小熊さんから、「声」についてお話がありました。
演じるとき、気持ちから作る手法もありますが、小熊さんはまず声から役を造形するそうです。
声にもいろいろな種類があります。どんな声で、どんなトーンで話せば、その気持ちになれるのか。どの声がその人物、その物語にとって1番いいのか、声を出して試してみることが大切です。大きな声、小さな声、高い声、低い声…いろんな声を出してみました。
後半はテキストを使って、天野天街さんの演劇メソッドを体験しました。
アイホールで上演したこともある、少年王者舘『思い出し未来』の一部分をしりとりのように、セリフを重ねて読んでいきます。
「列車はキオクのレールをたどり」→「リンカクをにじませて」→「照り返る光のなか」→・・・→「すると列車は」(最初に戻る)
自分が読んでいるセリフの途中で、次の人が次のセリフを重ねて読むので、最初は難しさを感じていた様子でしたが、何度も繰り返すうちにリズムが生まれてきました。
次は4つのグループに分かれて、グループごとに1行ずつセリフを重ねて読んでいきます。
1行の短いセリフに、たくさんの声が重なります。
繰り返されるセリフに、重なる声。
参加者の皆さんによる群読に圧倒されました。
≪参加者の感想≫
「演劇は自由であるということを、このワークショップで感じることができました」
「天野天街ワールドの一端にふれることができて大満足」
「言葉を重ねていくうちに、目の前にいろいろなものが出てきて、何とも言えない没入感みたいなものがありました。もっと続けたかったです」
「自分の経験を見つけて声を出す。考えたことがなかったお言葉に大変興味がわきました」
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
8月2日(土)・3日(日)には、地域公共劇場連携事業「りすん 2025 edition」を開催します。
チケット発売は、5月31日(土)10:00から。
伊丹市民の方には、通常チケットよりお安くお買い求めいただける「伊丹市民割チケット」もございます!
ぜひ、劇場でご覧ください。
公演の詳細コチラから