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10/15(日)「フリスペル-北欧の笛の魔術師たち-」を開催しました♪

2023.10.21

みなさんこんにちは。伊丹アイフォニックホールです。

 

今回は、10/15(日)に「aiphonic地球音楽プログラム フリスペル-北欧の笛の魔術師たち-」のレポートをお届けします。今年は10/8から来日ツアーを開始し、ここ伊丹公演が最終日となったフリスペルは、スウェーデンを代表するリコーダー奏者トリオです。今回ゲストパーカッションとしてイェスペル・ラグストロムさんも参加し、伝統的な北欧のリズムも加わったコンサートとなりました。

フリスペルの皆さんはとてもフレンドリーな方々で、笑顔が絶えず、リハーサルの時から既に楽しい雰囲気が伝わってきました。また、メンバーの皆さんは日本が大好きで、この来日公演を楽しみにされていたそうです。実はチラシの裏面のプロフィールにも、皆さんが日本に来たら楽しみにしていることなどを掲載していました。

(チラシはこちら

フリスペルはまさに「笛の魔術師たち」。一度にリコーダーを2本演奏し、片手でメロディ、片手で伴奏といった技も披露!

 

プログラムは、「中世音楽メドレー」、「イタリアン・ランタ」などの中世ヨーロッパ各地の曲、ルーマニア民謡やスコットランド民謡、ヨーラン・モンソンさんの故郷・スウェーデンのハヴェロで演奏される「アンドレアス・ロングの結婚行進曲」、アグネータ・ヘルストロームさん作曲の「ディジュリドゥのソロ」など…世界中の音楽を、大小様々な笛で演奏されました。

ディジュリドゥとは、オーストラリアの先住民アボリジニの笛です。アグネータさんは、オーストラリアツアー中にこの笛と出会ったそうで、現在はスウェーデンを代表するディジュリドゥ奏者となっています。ディジュリドゥは、真っすぐ通るようなリコーダーの音とは違い、波のようにうねった音が特徴的でした。

 

クラウディア・ミュッレルさんは、リコーダーのほか口琴も担当。リコーダーでメロディを吹いた後、素早く口琴の演奏にチェンジ。口琴もディジュリドゥと同じく古くから存在する楽器で、「ビヨンビヨン」と跳ねるような不思議な音色を堪能することができました。

 

ヨーランさんのコントラバスリコーダーのソロ「荒城の月」では、ヨーランさんが演奏しながら「みんな歌って!」と手招き。月明かりのような光の差すホール内で、重く低く響いた笛の音とともに、会場の皆さんの歌声が会場に広がりました。

 

笛の音色にさらに彩りを与えていたのはイェスペルさんのパーカッションです。小さな太鼓や鉄琴、カホンなど、あらゆるパーカッションを演奏されました。今回は中世のダンス曲が多かったため、思わず体を揺らしてリズムを刻んでしまうような演奏を楽しむことができました。

 

フリスペルの皆さんはジブリも大好きだそうです。イェスペルさんは「もののけ姫が一番好き」とのことで、ステージ上のオブジェのトナカイも「シシガミみたい」と舞台裏でお話していました。今回の公演ではプログラムに「ジブリメドレー」もあり、「となりのトトロ」より「風のとおり道」、「ハウルの動く城」より「人生のメリーゴーランド」を演奏し、大きな拍手に包まれていました。

 

アンコールはイギリスのカントリーダンス曲、「Black Nag(黒毛の仔馬)」でした。イェスペルさんが小指サイズのリコーダーで細く高い音を鳴らし、ラストを締めくくりました!

世界中の音楽とともに、笛のあたたかく心地よい音色、不思議な音色、踊りたくなるような明るい音色など、笛の魅力、表情を知ることができたコンサートとなりました。ご来場のみなさま、フリスペルのみなさま、ありがとうございました!

 

終演後、当館のマスコットキャラクター・えーぴーちゃんと一緒に写真撮影しました。

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