8/30(土)《鳴く虫と郷町関連企画》鳴く虫と調理実習 昆虫を食べてみよう 開催しました!~食材集め&試食編~
2025.09.08
みなさん、こんにちは! ラスタホールです。
9/5~9/14は、20回目の「鳴く虫と郷町」。
伊丹の街を、スズムシやキリギリスなどの鳴く虫の音色が彩り、各所でイベントが開催されます。
今回は、「鳴く虫と郷町」開催期間に先駆けて実施した、「《鳴く虫と郷町関連企画》鳴く虫と調理実習 昆虫を食べてみよう」についてをレポートします!
※セミのアップや、油で揚げられるセミの写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください。
本講座は、伊丹市昆虫館の坂本館長から昆虫食の歴史や文化についてレクチャーを受けた後、みんなで虫を調理して食べてみる、という企画。
食べる昆虫は、コオロギやセミの幼虫などです。
※今回は、専門家の指導のもと、収獲・調理・試食を行っています。
昆虫には、微生物が付着していたり、寄生虫をもつものもいるため、正しい知識なく食べることは危険です。必ずよく水で洗ったり、加熱・冷凍処理を行いましょう。
また、エビやカニなどの甲殻類アレルギーを持つ方も、同様のアレルギー反応を起こす可能性がありますので、避けましょう。
更に、死んだ虫は体内にどんな未消化物が残っているか分かりません。死んだ虫は食べないようにしましょう。
まずは、この講座のために、伊丹市昆虫館・坂本館長とラスタホール職員で、セミとり(食材集め)に行きました。
セミの幼虫が獲りやすいのは、7月中旬から約2週間程度の間。
夕方、土から出てきて、殻を破って羽化しようとしているセミの幼虫を捕まえます!
狙うのは、羽化し出す前のまだ殻付きでヨチヨチ歩いている状態のもの。
いたー!
樹の幹や、葉っぱにくっついています。
羽化の場所を求めて、ヨチヨチ歩いているので、見つけてしまえば捕まえるのは簡単です。
ちなみに、羽化している最中のセミは、こんな感じ。
ちょっと神秘的。まだ体が白いですね。
ここから、羽を広げて乾かしながら一晩過ごし、立派な成虫になります。
こちらは食材になる幼虫。まだ動き回っています。
いっぱいとれました。
土などがついているので、まずは水で念入りに洗います。
水を何度も変え、歯ブラシを使用して、細かいところまでしっっっっっかり洗うのが大切です。
講座用に使用するものは、保存&殺菌のためこのまま冷凍庫へ。
試食分は、このまま調理へと向かいます。
油跳ねしないように、竹串で穴をあけてから、油に投入…!
(写真は脱皮したあと、羽を乾かし中だったセミたち)
ジュワ~。
さて、こちらがカラッと揚がったセミ。
揚がった姿は、どこかポ●モンっぽさを感じてしまう見た目です。
つぶらな瞳になんだか罪悪感も感じつつも、命をいただく大切さを学びます。食育にもなりますね。
シンプルに塩をかけて…いざ、セミの素揚げ、実食!!
おお~、おいしい!!
味も食感も「エビ」という感じです!
普段虫を食べる文化がないため、食べる際に見た目が若干気になってしまうところもありますが、口に入れてしまえば美味しい食べ物です。
セミの幼虫の素揚げは、良質のタンパク質が豊富で、中国などのアジア圏では「食材」として食べる文化が昔から根付いています。
食用セミを養殖しているところもあるようですね。
そして、そんなセミを捕まえようと、日本の公園で夜にセミの幼虫を乱獲している人が現れ、いくつかの公園では「採取禁止」という看板が出されているところもあり、問題になっています。
みなさんも、乱獲はやめましょう。
今回はセミをとりましたが、食べられる虫はたくさんの種類があります。
講座では、このほかにコオロギやササキリ、イナゴ、トノサマバッタなども調理・試食しました。
講座の様子は、次回のブログで!🦗
次回も、お楽しみに~。