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◆ CONCEPT #1 ◆ コンセプト #1 この作品は、長さ60cmの真鍮棒に糸を巻き上げたバーで一本ずつ丹念に作り上げられた作品の、小さな単位の群集で大きなモビール[*1]を形成するもので、そのユニットが層となって全体を構成しています。一つ一つのバーは空中で互いに間隔を保っているため、作品全体として適度な透過性を持ち合わせ、決して作品全体が空間の中で強調され過ぎることはなく、作品の存在感はそのかすかな揺らぎや織り成す陰影といった他の要素によって引き立てられることになります。作品の揺らめきが、見えない空気の存在や風の流れを気付かせ、場の息使いを感じさせます。 *1:モビール(mobile) 動く物体(objet mobile)の意。細い針金･糸などでさまざまな形の金属片･木片を吊り、微妙な均衡を保たせた造形品。室内装飾などに用いる。コールダー[*2]が創始。 *2:コールダー(Alexander Calder) アメリカの彫刻家。抽象彫刻に進み、モビールの創始者となった。  |
