みやのまえアートプロジェクト2002
−美術をきっかけにしたコミュニケーションづくり−


 この企画は、兵庫県伊丹市宮ノ前地区にある伊丹市立文化会館「いたみホール」と伊丹市立工芸センターの共同企画です。
 同じ地域にある2つの施設を中心に、美術を媒介にしたコミュニケーションのきっかけづくりができればと考えています。

 プロジェクトは次の3つの活動を中心に行います。
(1) 3人の美術・工芸作家(近藤太一、加賀城健、山崎香織)と大阪芸術大学の学生、のべ100名の制作者が、滋賀県マキノ町という自然豊かな場所に約1ヶ月間滞在し、地元の方々との交流、マキノ町特有の素材をもとに作品制作を行う。
(2) マキノ町で制作した作品を伊丹市みやのまえ地区にある伊丹市立工芸センターといたみホールに展示し、その展示期間中に上記3人の作家によるワークショップを行う。
(3) マキノ町で制作した作品とワークショップでの作品を一体化したインスタレーシ ョンを行う。また、上記3人の作家と制作をともにした、大阪芸術大学の学生制作者が中心となり、伊丹市宮ノ前TMO商業地区でもインスタレーションを展開する。

 そして、上記の活動をとおして、多様な環境のなかで、さまざまな立場や年齢をこえて制作者、参加者、鑑賞者が出会うことができ、アートを媒介としてより直接的なコミュニケーションの場をつくることができると考えます。
 ともすれば日常生活とかけはなれたものと思われているアート(美術)こそが、人と場所とモノの関係を具体的に追及し、より活発で能動的なコミュニケーションを生み出すことが出来るのではないでしょうか。

 このプロジェクトに参加した方々がこの出会いの場をきっかけに、自分なりにアートについて考え、そこで得たものが、日常の生活のなかで広がっていくことを願っています。

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