若手研究者による教養講座
『文化・芸術 ビギナーズラボ』
終了いたしました
【チラシ 拡大】
【開催日時】
第1回11月12日(金)
第2回11月26日(金)
第3回12月11日(土)
いずれも19:00~20:00(18:30より受付開始・開場)
【会場】3階大会議室
週末の夜、お仕事帰りの人もそうでない人も、
ちょっと知的な学びの時間を過ごしませんか?
文化・芸術に関する学術研究を、新進気鋭の若手研究者が紹介する講座シリーズです。
難しく考えず気軽に、学問の世界をお楽しみください!
開催日・テーマ・講師・内容
●第1回 2021年11月12日(金)
岸田理生の劇世界を読み解く
~アングラ演劇の課題を繰り返し検証するということ~
【講師】岡田 蕗子(おかだ ふきこ)
(大阪大学大学院文学研究科招へい研究員)
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【内容】
岸田理生は現代日本演劇において重要な劇作家の一人です。東京を中心に活動し、特に女性が歴史や社会を批評的に見かえす1980年代の戯曲群が知られていますが、他にも多様な視点で創作をしています。
講座では、いわゆる「アングラ演劇」以降の小劇場の様相を概観しつつ、寺山修司率いる天井棧敷の座員としての発言や哥以劇場での幻想怪奇的な作品、国境を越えて創作した晩年の作品などを通し、岸田の問題意識を読み解きます。それは、現在も問い続けるべき課題に繋がる射程を持っています。
●第2回 2021年11月26日(金)
映画分析入門―本当は怖い?小津安二郎の世界
【講師】伊藤 弘了(いとう ひろのり)
(関西大学、同志社大学、甲南大学非常勤
講師)
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【内容】
小津安二郎は世界的に高い評価を受けている映画監督です。格調高い独自の文体によって「ホームドラマ」を芸術の域に高めた監督と考えられていますが、ユーモアの感覚も一級品でした。小津の映画は家族そろって見られる娯楽映画でもあったのです。一方で、その作品をよく見るとゾッとするような瞬間が描かれていることがわかります。
この講座では映画を分析的に見る方法を紹介しながら、ともすると見逃されがちな小津の「残酷な」側面に迫っていきます。そうすることで、小津映画の魅力がより立体的に浮かび上がってくることでしょう。
●第3回 2021年12月11日(土)
「ハーディ・ガーディ」から見る西洋音楽史
【講師】木村 遥(きむら はるか)
(日本学術振興会特別研究員、関西学院
大学大学院 文学研究科博士後期課程)
👉講師プロフィールはこちら
【内容】
中世以来ヨーロッパ全域で演奏された弦楽器、ハーディ・ガーディ。聖俗を渡り歩き、さまざまな場所で演奏されたこの楽器は、16世紀頃には物乞いが演奏する「低俗なもの」とみなされていました。ところが18世紀になると、フランスでは貴族たちがハーディ・ガーディを演奏し、オーストリアではモーツァルト親子が自身の作品でこの楽器を取り入れています。それまで蔑視されていた楽器は、なぜ貴族や著名な音楽家の目に留まったのでしょうか。
ハーディ・ガーディという特殊な楽器に光を当てて、18世紀の西洋音楽史を眺めてみましょう。
受講料 各回500円(税込)
※定員各回27名。
新型コロナウイルス感染症の状況により、増席する場合がございます。※定員に達した場合、当日の参加受付はいたしません。
新型コロナウィルス感染症対策について
●公演当日はマスクをご着用ください。
●公演当日に検温を実施し、37.5度以上の発熱および咳など体調不良が認められる方は入場をお断りします。
新型コロナウイルス感染症拡大防止へのご理解、ご協力をお願いいたします。
お申込み方法
東リ いたみホール
●2階事務所窓口来館
●電話予約(TEL.072-778-8788)
〈受付時間9:00~21:30〉
〈火曜休館。火曜祝休日の場合は翌平日休館〉
プロフィール
岡田 蕗子(おかだ ふきこ)
演劇研究者。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
現在は大阪大学の招へい研究員で、京都芸術大学、京都産業大学、宝塚北高等学校で演劇論などの講義を担当。
専門は演劇学、近現代日本演劇史。主に劇作家岸田理生の作品研究を行っている。
エイチエムピー・シアターカンパニーの文芸部員として創作現場に関わることもある。今年一月に大阪大学出版より『岸田理生の劇世界』刊行。
伊藤 弘了(いとう ひろのり)
映画研究者=批評家。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。
現在は関西大学、同志社大学、甲南大学などで映画論の講義を担当する。また、東映太秦映画村・映画図書室にて資料整理の仕事をするかたわら、雑誌やWeb媒体に寄稿している。
「國民的アイドルの創生――AKB48にみるファシスト美学の今日的あらわれ」(『neoneo』6号)で「映画評論大賞2015」を受賞。専門は小津安二郎。
新刊『仕事と人生に効く教養としての映画』(PHP研究所)。
木村 遥(きむら はるか)
関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程に在学、日本学術振興会特別研究員(DC2)。専門は西洋音楽史。
現在は、18世紀のフランスおよびドイツ語圏におけるハーディ・ガーディの受容状況の調査に取り組んでいる。
主要業績として、「18世紀フランスにおける女性のヴィエル演奏——楽器改良と運指法確立の観点から」『美学』第72巻1号(2021年)などがある。
■主催:公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団、伊丹市
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